歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「どうする家康」率直に登場人物の感想を語ります

2日放送の大河ドラマ「どうする家康」は、徳川家康の上洛編が描かれ、これまで三河中心のローカルなドラマだったのが、いよいよ広がりを見せていくというプロローグのような回となりました。

それに伴って、家康を取り巻く人々にも新しい人物が次々と登場しています。人物の描き方は、脚本家や演出、さらに「主人公が誰なのか」など、さまざまな要素で異なってきます。本日は率直に登場人物の感想を書いてみたいと思います。

※すべて個人の感想ですのでご容赦を!

まずは明智光秀です。

大河ドラマでは、3年前に光秀主役の「麒麟がくる」で新しい光秀像が描かれ、強く印象に残ったのですが、そのイメージを引きずっているせいか、今回の初登場には戸惑いを感じました(苦笑)

麒麟以前の光秀像は、インテリで線が細く、人を寄せ付けないタイプとして描かれがちでした。どちらかと言うと、今回の光秀は従来のイメージに近いのかなという第一印象でした。今後どうなっていくかは分かりませんが。

演じる酒向芳さんは、21年大河の「青天を衝け」での悪代官というダーティーな演技が強烈に残っていますので、それも引きずっているかもしれません。ムロツヨシさんの木下藤吉郎との「嫌われ者コンビ」も見どころでしょうね。

 

続いては足利義昭です。

こちらは、見事なくらいの無能で品格のない将軍ぶりを見せてくれました。貴族風に白塗りなのですが、気品は微塵も感じず、志村けんさんもビックリの「バカ殿様」だったのには、唖然としました(苦笑)

岡田准一さんの織田信長と対比させるためには、このくらい極端な人物像のほうが面白いのかもしれません。のちに信長と対立して追放の身になるのですが、あの義昭だったら「それも当然」と思わせてくれるでしょう。

演じるのは古田新太さんで、さすがの芸達者ぶりを見せてくれ、ものすごいインパクトを残しました。この人を起用したということは、今後も義昭の存在感は増していくだろうと期待しています。

 

それから茶屋四郎次郎

茶屋四郎次郎は個人の名称ではなく、豪商の通称名として世襲されていきます。今回登場した四郎次郎は初代で、徳川家康を物心両面で支えたことから、のちの御用商人としての礎を築いていきます。

大河ドラマでは、これまであまり目立ったキャスティングはされてきませんでしたが、今回は徳川家康主役なので、四郎次郎のハイライトでもある「神君伊賀越え」での大活躍ぶりが期待できそうです。

演じるのは六代目中村勘九郎さんで、19年の大河ドラマでは金栗四三役での主演、さらに04年には「新選組!」での若武者・藤堂平助の好演がありました。四郎次郎をどのような形でドラマに登場させるのか楽しみです。

 

最後に、今回初ではありませんでしたが武田信玄についても。

これはもう、圧倒的な存在感としか言いようがありません。阿部寛さんの名演もあってか、「家康が絶対に勝てそうにない信玄」という雰囲気を最初から作り出しています。早く三方ヶ原合戦のシーンを見たいものですね。

 

 

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