歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

幕末・維新

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:幕末の薩摩藩で小松帯刀はどんな役割を果たしたのか

戦国ヒストリーという日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。専門家、歴史愛好家ら多士済々の執筆者にまじって、歴史ファンの一人として、ユーザー投稿の形で執筆しているところです。 「戦国ヒストリー」は、丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WE…

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:高杉晋作の「功山寺決起」が起死回生の逆転劇と言われる理由は

2024年最初のブログになります。今年もよろしくお願いいたします。 戦国ヒストリーという日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。専門家、歴史愛好家ら多士済々の執筆者にまじって、歴史ファンの一人として、ユーザー投稿の形で執筆していると…

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:千葉佐那は坂本龍馬の許嫁だったのか?

戦国ヒストリーという日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。専門家、歴史愛好家ら多士済々の執筆者にまじって、歴史ファンの一人として、ユーザー投稿の形で執筆しているところです。 「戦国ヒストリー」は、丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WE…

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:領地替え撤回を領民が直談判!天保義民事件は前代未聞のできごとだった

戦国ヒストリーという日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。専門家、歴史愛好家ら多士済々の執筆者にまじって、歴史ファンの一人として、ユーザー投稿の形で執筆しているところです。 「戦国ヒストリー」は、丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WE…

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:土方歳三が最後の花を咲かせた函館戦争の半年間

昨年から「戦国ヒストリー」という日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。専門家、歴史愛好家ら多士済々の執筆者にまじって、歴史ファンの一人として、ユーザー投稿の形で執筆しているところです。 戦国ヒストリーは、丁寧に歴史を追求した本格派…

歴史・人物伝~「戦国ヒストリー」掲載コラムをご紹介:会津武士の心を持つ女性・中野竹子の生きざま、死にざま

昨年から「戦国ヒストリー」という日本の歴史に関するサイトへの投稿を続けています。今回より、戦国ヒストリーに掲載された私のコラムを不定期でご紹介していきます。 「戦国ヒストリー」は、丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WEBマガジンといううたい文句…

歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「青天を衝け」全41話を見終わっての感想

2021年の大河ドラマ「青天を衝け」が26日放送分で41話完結しました。 江戸、明治、大正、昭和を生き抜き、91歳という長寿を全うした渋沢栄一の生涯をたどりましたが、さすがに主演の吉沢亮さんに老人役をさせたのにはムリがあったと思います(苦笑…

歴史・人物伝~渋沢栄一「実務者としての力量を買われた男」

※noteとの共通記事です 大河ドラマ「青天を衝け」も大詰めとなってきました。主人公の渋沢栄一については、これまでも歴史・人物伝~番外コラムで紹介しましたが、エピソード編では「渋沢を使う側」の視点で書いてみたいと思います。 渋沢は、平岡円四郎との…

歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「青天を衝け」パリ編までの感想

大河ドラマ「青天を衝け」は、近代日本経済の父と言われた渋沢栄一の生涯を綴っており、ちょうど明治維新の頃までドラマが進んできました。渋沢は、徳川昭武(徳川慶喜の弟)の従者としてパリに滞在中ですが、そこに至るまでの青春期はまさに波乱万丈でした…

歴史・人物伝~新選組上洛編番外コラム「芹沢鴨かがり火事件と演出」

浪士組上洛中の本庄宿で、芹沢鴨が宿割りを忘れられたことに腹を立て、宿場の真ん中で大きなかがり火を焚くという事件は、新選組のドラマでは必ず登場するエピソードとなっています。 宿割りを担当していたのは近藤勇と池田徳太郎で、立腹する芹沢に対し、平…

歴史・人物伝~新選組上洛編①~⑥「京までの道のりと京での浪士組」

noteで連載していました「歴史・人物伝~新選組上洛編」が完結しました。①~⑥までを一括掲載いたします。 歴史・人物伝は、今回から幕末の京を震撼させた集団「新選組」について書いていきます。前回は「新選組同志編」として、近藤勇と同志たちの銘々伝をご…

歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「青天を衝け」で知った渋沢栄一

大河ドラマ「青天を衝く」が、2月中旬からという中途半端な時期の放送開始となりました。前週まで「麒麟がくる」が放送されており、とくに最終回は本能寺の変というクライマックスで、その余韻が残っているという中でのスタートとなったのです。 主役の渋沢…

歴史・人物伝~松陰先生編⑬~⑱「吉田松陰とその学び、教えとは」

幕末の長州藩で多くの人材を育てた吉田松陰。松陰が「松陰先生」と呼ばれるまでの半生は、自身の「学び」を積み重ね、深めていった時期でもありました。松陰の「学び」や「教え」とは、どんなものだったのでしょうか? note版「思い入れ歴史・人物伝」~松陰…

歴史・人物伝~松陰先生編⑧~⑫「吉田松陰とその学び、教えとは」

幕末の長州藩で多くの人材を育てた吉田松陰。松陰が「松陰先生」と呼ばれるまでの半生は、自身の「学び」を積み重ね、深めていった時期でもありました。松陰の「学び」や「教え」とは、どんなものだったのでしょうか? note版「思い入れ歴史・人物伝」~松陰…

歴史・人物伝~松陰先生編①~⑦「吉田松陰とその学び、教えとは」

幕末の長州藩で多くの人材を育てた吉田松陰。松陰が「松陰先生」と呼ばれるまでの半生は、自身の「学び」を積み重ね、深めていった時期でもありました。松陰の「学び」や「教え」とは、どんなものだったのでしょうか? note版「思い入れ歴史・人物伝」~松陰…

歴史・人物伝~新選組編⑦~⑫「近藤勇と試衛館の同志たち」

幕末の京都にその名をとどろかせた新選組。局長の近藤勇をはじめ、土方歳三や沖田総司ら中核を担った面々は、江戸の小さな道場「試衛館」の同志たちです。その銘々伝と近藤を取り巻く人々を紹介したnote版「思い入れ歴史・人物伝」~新選組編の⑦~⑫をブログ…

歴史・人物伝~新選組編①~⑥「近藤勇と試衛館の同志たち」

幕末の京都にその名をとどろかせた新選組。局長の近藤勇をはじめ、土方歳三や沖田総司ら中核を担った面々は、江戸の小さな道場「試衛館」の同志たちです。その銘々伝と近藤を取り巻く人々を紹介したnote版「思い入れ歴史・人物伝」~新選組編の①~⑥をブログ…

「鍋島閑叟①」幕末・維新~西洋通の佐賀藩主が最強の軍事力を生む

佐賀藩のカノン砲(佐賀市) 幕末の佐賀藩主としてその名が知られる鍋島閑叟(直正)は、薩摩藩の島津斉彬と並ぶ西洋通の藩主でした。ペリー来航以来、尊王攘夷を掲げる人々が増える中で、積極的に西洋の軍事力や医学を取り入れたのです。 ただ、政治的なス…

「中岡慎太郎①」幕末・維新~龍馬と比類すべき維新の立役者

中岡慎太郎館前にある肖像写真(北川村) 中岡慎太郎は、坂本龍馬と同じ土佐勤王党出身の志士で、薩長同盟を締結すべく奔走しました。近江屋で龍馬と一緒にいたところを狙われ、そろって命を落としたことから、龍馬とは同志のように思われがちですが、考え方…

「橋本佐内①」幕末・維新~俊英と言われた男の残念な刑死

橋本佐内の像(福井市) 幕末・維新には数多くの志士たちが活躍しましたが、その先駆けとなった人物の一人が福井藩の俊英・橋本佐内です。医者の息子として生まれた佐内は、早くからその才能を開花させ、時の藩主・松平春嶽の絶大な信頼を得ていました。 将…

「榊原政敬①」幕末・維新~譜代名門の榊原家が引いた貧乏くじ

榊原康政、政敬らを祀る榊神社(上越市) 榊原政敬(まさたか)は、高田藩(新潟家上越市)で幕末・維新の時期に藩主だった人です。榊原家は、藩祖が徳川家康家臣の四天王と呼ばれた榊原康政で、紆余曲折がありましたが、譜代大名として幕末まで存続してきま…

「沖田総司①」幕末・維新~冗談好きだった新選組の一番組長

沖田総司終焉の地とされる今戸神社(浅草) 幕末の京都の治安を守ってきた新選組で、一番人気と言えば沖田総司です。局長の近藤勇、副長の土方歳三と同じ道場の試衛館出身で、剣の力量と共に近藤や土方の信頼も厚く、新選組では常に一番組長として先陣を切っ…

「土方歳三②」幕末・維新~自分の姿を写真に撮った理由は?

五稜郭の土方歳三像 函館市の五稜郭タワーには、総髪で軍服とブーツを身に着けながら、刀を差している人物の像があります。旧幕府軍の一員として函館戦争を戦った土方歳三の像で、モデルとなったのが有名な一枚の肖像写真です。 この写真は、土方の義兄であ…

「土方歳三①」幕末・維新~函館で最後の花を咲かせた鬼副長

二股口古戦場の入り口(北斗市) 近藤勇の盟友であり、新選組では鬼副長として近藤局長を支えてきた土方歳三。戊辰戦争に敗れて江戸へ戻り、再起を期した流山で近藤が投降したことで、土方は新選組の事実上のトップとなって新政府軍と戦っていくのです。 そ…

「近藤勇①」幕末・維新~百姓が幕府高官となって帰って来た瞬間

近藤が戦勝祈願したとされる西光寺(調布市) 幕末の京都で治安維持を担っていた「新選組」は、会津藩お雇いの私的な浪士集団から、様々な事件・戦乱への出動実績を積んで幕府に認められ、ついに幕府の正式な軍事集団へと昇りつめました。その局長が、お馴染…

「吉田松陰②」幕末・維新~海外密航を企てて獄に入れられた過去

松陰と金子の像(萩市) 松下村塾で若き志士たちを育てた吉田松陰は、行動派としての一面を持っていました。若い頃に藩の許可を得て全国を遊学し、自分の目を通して貪欲に知識を身につけていったのです。その最たる行動が「海外密航」でした。 松陰は弟子の…

「吉田松陰①」幕末・維新~松陰先生が残した草莽崛起の心

吉田松陰 吉田松陰は、幕末から明治にかけて活躍した多くの人材を育てたことで知られていますが、松陰自身も思想家であり、革命家としてその生涯を貫き通しました。松下村塾時代に松陰が訴え続けた「草莽崛起(そうもうくっき)」について考えます。 「草莽…

「小栗忠順①」幕末・維新~先見の明を持っていた悲劇の幕臣

小栗忠順の胸像(横須賀市) 幕末・維新の戦いでは、新政府軍対旧幕府軍という表現を使われます。そのイメージから連想されるのは、新政府軍=革命・革新、旧幕府軍=守旧・保守という感じですが、今回紹介する小栗忠順は幕臣でありながらも、先見的な考えの…

「坂本乙女①」幕末・維新~龍馬を育て上げた仁王様と言われた女性

龍馬を水練させたとされる鏡川(高知市) 幕末の風雲児・坂本龍馬は、5人きょうだいの末っ子だったそうですが、すぐ上の姉である坂本乙女は、幼い龍馬を厳しく育てたことで知られています。龍馬を紐で結び付け、鏡川で水練をさせたとのエピソードがあるほど…

「坂本龍馬②」幕末・維新~商人の血を最大限生かした幕末の風雲児(その2)

高知・桂浜の坂本龍馬像 その1のつづきです 坂本龍馬の本家は才谷家という豪商でしたが、龍馬自身は武士として剣術で身を立てようと思い、江戸の千葉道場で修行をしています。北辰一刀流免許皆伝の腕前だったとも伝わっており、かなりの剣の腕を持っていた…