歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

歴史・人物伝~大河コラム:大河ドラマ「どうする家康」圧倒的に強そうな武田信玄とその軍団

7日放送の大河ドラマ「どうする家康」は、武田軍と徳川軍が激突した三方ヶ原合戦が描かれました。合戦そのもののドラマは、どうやら来週の放送に持ち越されたようですが、ラストに「家康が討ち死にした?」という場面を見せてくれましたね。

史実を知っている者にすれば、あの家康は家臣の身代わりだということが分かるはずです。では誰が身代わりになったのか。私の予想ですが、おそらく夏目広次ではないかと思われます(違うかもしれませんが・・・)

徳川実記によれば、夏目は徳川軍が打って出た後の浜松城留守居役を担っていましたが、味方の苦戦を知って戦場に赴き、家康を逃がすために自ら身代わりになったとされています。

大敗しながらも武田軍に一矢報いたとされる犀ヶ崖古戦場の近くには、夏目広次(吉信)をたたえる大きな碑が建てられています。同じく、この戦いで壮絶に散った本多忠真(本多忠勝のおじ、ドラマでは飲んだくれ男として登場)の碑もあります。

さて、今回の「どうする家康」では、阿部寛さん演じる武田信玄の圧倒的な存在感が話題になっています。顔中ヒゲだらけという特異キャラの信玄は、歴代大河の中でも極めて個性的な人物に描かれていると言えるでしょう。

徳川家康や家臣団との対比を鮮明にするためなのか、武田軍団は非常に強そうに見えます。キャストの関係で、登場する家臣は山県昌景穴山梅雪だけですが、ほかにも武田家臣団には歴戦の雄がゾロゾロといるわけです。

ドラマでは、信玄が「戦は勝ってから始めるものだ」と言い切って、必勝の態勢を整えて徳川軍を迎え撃っています。もともと戦力差があるうえに、武田軍団の強さは戦国屈指と言われ、そこに信玄の軍略が重なるのですから、勝ち目はありません。

史実とは違ってもドラマ究極のフィクションとして、織田信長武田信玄に「天下分け目の決戦」をさせてみたいです。岡田准一さんの信長も非常に強そうに描かれていますので、さてどちらが勝利を収めるでしょうか?(笑)

 

★丁寧に歴史を追求した本格派の戦国WEBマガジン「戦国ヒストリー」にて、ユーザー投稿で執筆中。よかったらご覧ください。

sengoku-his.com