歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

歴史・人物伝~謙信の戦い編番外コラム4本

歴史・人物伝~謙信の戦い編の番外コラムをまとめて掲載しました。

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描かれた上杉謙信大河ドラマ武田信玄

戦国時代屈指の名将である上杉謙信は、戦国をテーマにしたNHK大河ドラマでたびたびキャスティングされています。その中から、いくつかの大河ドラマを振り返ってみましょう。

1988年の「武田信玄」は、信玄の生涯を描いたドラマでした。その最大のライバルとして上杉謙信が登場します。信玄役は中井貴一さん、謙信役は柴田恭兵さんが演じました。

柴田さんの謙信は、勇猛果敢な性格を見せるとともに、「義」を重んじる姿を強烈に印象付けてくれました。多くの戦いの場面で「正義の何たるかを示す」と声高に語っていたのを思い出します。

武田信玄」のラストは、謙信が織田信長と対決するシーンが描かれています。信玄没後の武田家ではなく、あえて謙信を持ってきたところに、ドラマの意図を感じさせられました。

つまり、信玄の生涯を描くドラマであるとともに、信玄を通して「謙信の生き方」も描いていたのです。日本人の美学である「義」のあるべき姿を、謙信を通して訴えたかったのだと思います。

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描かれた上杉謙信大河ドラマ風林火山

戦国時代屈指の名将である上杉謙信は、戦国をテーマにしたNHK大河ドラマでたびたびキャスティングされています。2007年の「風林火山」も、主要な人物として登場しました。

ドラマは、武田信玄の軍師である山本勘助の半生を描いたもので、勘助を内野聖陽さんが演じました。信玄は歌舞伎の市川猿之助さん、ライバルの謙信はミュージシャンのGACKTさんという配役でした。

配役が決まった時には、正直言って「ミスマッチ」と思っていました。私の描く謙信像は、武骨な猪突猛進型の男をイメージしており、二枚目でスマートなGACKTさんでは合わないと考えたからです。

しかし、ドラマが始まってみると、GACKT謙信はぴったりハマりました。謙信のもう一つのイメージである「孤高のカリスマ」を見事に演じられ、同時に「義」を大切にする重厚な姿も見せてくれました。

風林火山の最終回は、勘助が討ち死にする第4次川中島の戦いで、もちろん信玄と謙信の一騎打ちのシーンも登場しました。GACKT謙信が強烈に印象に残った大河ドラマでしたね。

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描かれた上杉謙信大河ドラマ天地人

戦国時代屈指の名将である上杉謙信は、戦国をテーマにしたNHK大河ドラマでたびたびキャスティングされています。2009年の「天地人」では、晩年の上杉謙信が登場しました。

ドラマは、謙信の後継者の上杉景勝と、景勝を支え続けた重臣直江兼続の生涯をたどった作品で、兼続役は妻夫木聡さんが演じ、無口で重厚感あふれる景勝を北村一輝さんが好演していました。

少年期の景勝や兼続に大きな影響を与えた人物こそが上杉謙信で、とくに兼続(少年期は樋口与六)を高く評価し、上杉家で最も大切な「義」を叩きこみながら、軍略などを教えていました。

阿部寛さんが演じた謙信は、孤高の武将でありながら、圧倒的な存在感を見せつけ、私がもつ「謙信像」のイメージともマッチしました。「風林火山」のGACKTさんとはひと味違ったカリスマ感もありましたね。

ちなみに「天地人」の原作者は新潟県出身の作家・火坂雅志さんで、郷土愛と上杉愛にあふれる素晴らしい作品を残しています。残念ながら、2015年に58歳でお亡くなりになりました。

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上杉謙信は酒が唯一の楽しみだった?

本日は謙信の素顔について書きたいと思います。

謙信といえば、「質実剛健」という言葉が思い浮かびます。少年時代に林泉寺で僧の修行を積んできた人物なので、信仰心が非常に強く、生涯妻帯しなかったのもその影響を受けていたからと思われます。

自らに対し、非常に厳しかった印象がある謙信ですが、酒だけは欠かさなかったようです。戦国武将の中でも屈指の酒豪だったと言われ、酒の肴には梅干を好んでいたとされています。

謙信の酒好きを象徴するものに「馬上盃」があります。盃の下側(高台)を手で握れるため、乗馬しながら酒が飲めるよう工夫されているのです。盃の大きさは直径12センチあったとも言われています。

四十九年 一睡夢 一期栄華 一盃酒

これは謙信の辞世とされる句です。後半は「ひと時栄華を誇っても、それは一杯の酒を飲むのと同じこと」という意味ですが、酒を飲むのが何よりも好きだったことを物語る句だと読み取れます。

裏を返せば、戦いや領国経営に明け暮れる毎日は、ストレスとの戦いだったのでしょう。生活全般でも自らを律して過ごしていた謙信にとって、酒を飲むことが唯一の楽しみだったのかもしれません。

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