30日放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、鎌倉時代前期最大の戦いである和田合戦が描かれ、有力御家人同士の争いを制した北条氏が、御家人のトップに立ったわけです。
侍所別当だった和田義盛が敗死したことにより、政所別当だった北条義時は侍所別当を兼ねることになり、それが執権の始まりになったとされています。名実ともに幕府の最高権力者になったわけですが、そうは問屋が卸しません。
和田合戦は、将軍・実朝を北条氏か和田氏か、どちらが手中に収めるかが勝敗のカギを握っていました。義時と大江広元は、実朝の御教書をもって御家人たちを味方に引き入れることに成功し、勝利に導いたのです。
ただ、この戦いは思わぬ副産物を生みました。
戦いの結果、将軍の権威は一気に高まり、実朝自身が最もそれを自覚したのではないでしょうか。つまり、北条氏に頼る政権ではなく、将軍親政でやっていけるという自信を持ったのだと思われます。
このあと実朝は、将軍親政を進めようとするだけでなく、自らの後継者として後鳥羽上皇の皇子を望むようになります。当然、義時との関係もギクシャクするわけですが、そのあたりを次回以降のドラマは、どう描いていくのでしょうか。
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