歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

「黒田孝高①」戦国時代~官兵衛の名でお馴染みの秀吉の軍師

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黒田孝高のイラストを掲げる店も(2014年)

2014年の大河ドラマ軍師官兵衛」の主人公・黒田孝高は、豊臣秀吉の軍師として天下取りを支えてきました。高い軍事能力を持っており、謀略家だったことから、家臣とはいえ秀吉からは警戒されていたとも言われています。

後年の孝高は足が不自由だったようですが、これは荒木村重によって有岡城に1年間も幽閉されてしまったためです。信長に謀反を企てた村重を説得しようとして、逆に捕らえられ、信長からは謀反に加担したとの疑念まで持たれました。

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秀吉の家臣だったことが、孝高の運を開いたともいえます。信長横死直後の中国大返しから、明智光秀討伐、後継者争いの清須会議柴田勝家との戦いと、秀吉の最も身近にいて天下取りまでの道のりを共に歩んだのです。

秀吉の死後、関ケ原の合戦では嫡男の長政が徳川家康に従軍しました。それに対し孝高は、合戦が長引くことを予想し、できるだけ九州での領土を拡大しておく作戦に出たとされます。晩年まで野心家ぶりを見せつけた武将でした。