歴男マイケルオズの「思い入れ歴史・人物伝」

戦国や幕末・維新を中心に古代から現代史まで、主に「人物」に視点を置きながら、歴史好きのオヤジが思いつくままに書いています

「北条高時①」鎌倉時代~北条得宗家の誇りとともに滅す

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北条一族の腹切りやぐら(鎌倉市

鎌倉時代は、執権職を代々受け継いだ北条一族が権力を握っていました。源氏が滅んだあとの将軍は飾り物に過ぎず、執権を中心に政治が動いていましたが、中でも北条家の惣領は「得宗家」と言われ、権力の頂点にありました。

得宗家最後の当主だったのが北条高時です。鎌倉幕府が滅んだ時の人物だったため、後世では「闘犬にうつつを抜かしていた」などと、マイナスイメージで描かれてしまいがちです。ただ、本当にそれだけの人物だったのでしょうか?

歴代執権の中でも、得宗家の当主が執権の座に就くと、権威は一層増します。北条時頼時宗、貞時そして高時がそれに当たります。ただ、鎌倉時代は権力抗争が激しかったため、政治基盤は決して盤石ではなかったと思われます。

高時は、鎌倉を攻められた時に一族郎党うち揃って自刃する道を選びます。凡庸なだけの当主だったら、御身大事で一族や家臣に裏切られていたでしょう。そう考えると、高時はカリスマ的な存在だったのかもしれませんね。

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